代表プロフィール

Espresso Refill 代表/抽出責任者 内藤 豪

Espresso Refill 代表・抽出責任者 内藤豪

はじめに

はじめまして、Espresso Refill 代表・抽出責任者の内藤 豪です。

Espresso Refill は、私がスペシャルティコーヒーに出会ってからの10年あまりの歩みが、ようやく形になったブランドです。このページでは、なぜ私がエスプレッソの瓶詰めという形にたどり着いたのか、その道のりを率直にお伝えします。

専門領域

  • スペシャルティコーヒー
  • エスプレッソ抽出
  • 独自の抽出プロセス開発

コーヒーとの出会い

私とスペシャルティコーヒーの出会いは、15歳のときでした。

「人生をかけて何を極めたいか」自分に問いかけていた頃、地元のロースター「カフェタイム」を訪ねたのがきっかけです。古い漢方屋のような佇まいに引き寄せられて店に入り、フレンチプレスで淹れていただいたエチオピア・モカシダモを口に含んだ瞬間、明確にレモンの香りが感じられました。コーヒーから、こんなに鮮やかな果実の香りが現れるのか──。あのときの驚きは、いまも変わらず私の原点として残っています。

2010年、まだスペシャルティコーヒーが日本でほとんど知られていなかった時代の話です。

カナダへの旅立ち

カフェタイムに通うようになってからしばらく経った頃、社長の優子さんに「コーヒーを極めたい」と打ち明けたところ、こう言われました。「英語が喋れるようになれば、道は開ける」。

その言葉を受け止め、高校卒業後の10ヶ月で月10万円ずつ貯めて100万円を作り、2013年12月12日、18歳でカナダへ渡りました。英語は中学1年生レベルで、ほぼ何も分からないままの渡航でした。今振り返ると無謀でしたが、当時はそれくらいの勢いがないと一歩が踏み出せなかったように思います。

現地で多くのコーヒーショップを巡るなかで、海外でコーヒー文化が発展している理由は「生産地との距離」と「消費量の多さ」だと体感しました。同時に、職人として腕を磨くなら日本の方が合っていると感じ、帰国を決めました。

修行時代と、味覚を磨いた日々

帰国後はカフェタイムに復職するとともに、無印良品の飲食部門「Cafe&Meal MUJI」のキッチンに約3年間勤めました。連勤続きの日々でしたが、不思議と苦しさはなく、ただ夢中で日々を重ねていました。

その間、JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)と UCC マスターズへの挑戦を続けていました。朝6時に店に入って練習し、日中はムジカフェで働き、夜にまた店に戻って練習する。そのサイクルを毎年数ヶ月続けました。

JBC では3年連続で挑戦し、初年度80位、次年度60位、3年目40位と、年を追って順位を上げていきました。一年ごとに自分の足りない部分が明確に見えるようになったことが、いまの製品づくりの基礎にもなっています。

当時、カッピングのクリーンカップ(コーヒーの澄んだ味わいを評価する項目)が安定して取れず悩んでいました。原因は私自身の食事にあると気づき、毎日のように食べていた激甘のカフェラテと油っ気の多いパンを断ち、ペーパードリップだけを飲む生活に切り替えました。

数ヶ月続けて、ようやく細かな味の違いが舌で分かるようになり、カッピングスコアも評価していただける水準まで上げることができました。

美術館のカフェで学んだ、店をつくる仕事

2020年、コーヒー豆の販売以外の仕事を学ぶため、美術館の中にあるカフェに、アルバイトのバリスタとして加わりました。

その後、正社員登用、リーダーを経て店長を務め、現在はマネージャーとして店舗運営に携わっています。飲食店の経営、オペレーションの構築、人材の採用と育成——ドリンクを作る手の内側だけでなく、店を続けるための仕事を、この現場で覚えました。

ここで深めた飲食業界への知見は、Espresso Refill の表からは見えない、日々の運営の細かな部分に活きています。

Espresso Refill を始めた理由

10年あまりのコーヒーの仕事を経て、自分の事業として、エスプレッソづくりに踏み出しました。

生産地、お客様、そして私たち作り手にとって、少しでも良い循環になるエスプレッソでありたいと思っています。

マシンを持っていなくても、スペシャルティコーヒーの繊細な味わいを、ご家庭の食卓で味わっていただきたい。ウイスキーやワインのように、瓶に閉じ込められたクラフトドリンクとして、ゆっくりと楽しんでいただける形を選びました。

Espresso Refill の工房で生エスプレッソを抽出する内藤豪

私たちの抽出について

京都・東京・福岡のスペシャルティコーヒーロースターから、焙煎済みの豆を仕入れています。Espresso Refill では自家焙煎はせず、焙煎は外部の専門ロースターに任せ、私たちは抽出と瓶詰めの工程に集中しています。

仕入れる豆は、ラベル(Yellow / Green / Blue / Red)ごとに方向性を決め、ロット単位で産地や焙煎度を選び分けています。各ラベルはシングルオリジンで、複数産地を同時にブレンドすることはありません。

抽出は、バリスタが一杯ずつ行います。抽出したものを、長期保存できる独自製法でそのまま瓶詰めしてお届けする、これが Espresso Refill の中核工程です。

屋号「Espresso Refill」に込めた想い

屋号にした「Refill」は、文房具の世界でよく使われる言葉です。万年筆のインクや、ボールペンの替芯のように、必要なものをロスなく再充填する。どこかエコで、私たちの行動指針にもなるような響きを感じて選びました。

シンプルで本質的な屋号にしたかった、というのが正直なところです。

これからのこと

通信販売を中心に、作り手の顔が見える形で、一本ずつお届けしていきます。

いずれは、生産地への利益還元や、社会への小さな貢献も視野に入れていきたいと思っています。

SNS・執筆

note では、コーヒーの試飲記録や、Espresso Refill 以外の文脈での個人的な考察も発信しています。

資格

  • 食品衛生責任者(公益社団法人 京都府食品衛生協会、2022年1月13日修了)

関連ページ

ブランドの歩みを年表で振り返るページもご用意しています。あわせてご覧ください。

Espresso Refill の歴史

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